Jade Ponds
size:173.3 x 97.3 (inch)
皆様の大きな励ましのもと、ハワイ在住の現代音楽作曲家、John A. Carollo氏の詩に基づく、"Jade Ponds" を、約2ヶ月かけて完成させる事ができました。
一昨年前(2006)、オアフ島のワイマナロの地を訪れて、農園主のラミレッツさんから依頼されたコミッション作品ですが、ジョンのおかげでインスパイアーされ、約2年越しにして、製作に取りかかるきっかけを得る事ができ、昨晩でデータを完成し、今日、プリントアウトするに至りました。
皆様、そして、ジョン、ありがとうございます。
また、様々な無数のアイディアを必要な時に思い起こさせて下さり、この単純作業を最後までやり遂げる為の力を与えて下さった The King of kings(創造主、命の与え主、星の運行を司る方、愛の源、あらゆる王の中の真実の王)は、偉大な方であられます。
「私の道を、ヤハの上に転がし、そして、委ねるなら、ご自身が計らい行動して下さる。
私の内の正しさの部分を光のように、公正さの部分を真昼のように輝かせ、必ず取り出して下さる」(Psalms 37:5-6)
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この作品は、作曲家、John A. Carollo氏の以下の詩に忠実に製作されました。
最初に、ジョンの詩があり、それを理解して私がビジュアルワークを制作し、プリントされたキャンバスを見ながらジョンが作曲をし、然るべき演奏家によるライブパフォーマンスの収録後CD化、と言う流れのコラボレイション作品です。
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"Jade Ponds"
Jade ponds filled with white lilies
reaching for the sky;
cool breezes whisper a melody
past tall timbers clipping the amber clouds
as they roll gently over the mountain side;
water trickles down serrated slopes
forming silver streams where falcons
gather to nest and feed their young;
the grassy knoll provided a great back support
where we witnessed beauty unfold slowly,
tumbling down, wrapped in arms embraced,
to view reflections off a whimsical Jade pond.
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『青から緑へのグラデーションの池』
(私の意訳による日本語)
青から緑へのグラデーションの池のほとりでは、
純白の百合が空に届く勢いで満開です。
涼しい風は山腹を登り、こはく色の雲を生成し、
高い樹木の間を抜ける時に美しいメロディーをささやきます。
雨上がりのとき、ノコギリ状の山肌には無数の銀色の滝が現れ、
ハヤブサたちが子のために餌を探しに出ます。
(こんな光景の中、一組のカップルが、戯れます)
抱擁の喜びの頂点に達する時、ふと、後ろの気配で感じた事は、
翡翠色の池にこの空気の全てが映し出されていた事でした。
その美しさは、男女の悦楽の全てを超越した美であり、
喜びであることに、二人は打ちのめされるのでした。
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2008年7月5日のこと、ジョンは、私のオリジナル・キャンバスを見ながら、彼の 「ピアノ組曲 No. 6」の第三曲目の曲として、"Jade Ponds" の楽譜を書き終え、コンピューター上の音源を、私の元へ送ってくれました。
これらの曲が、実際のCDとして、Michael Sayer などのピアニストによって録音されるまでは、もう少し時間がかかりそうです。
A poetry "Jade Ponds" and Sound source on Logic Pro by John A. Carollo are Used by Permission are Copyrighted 2001 and 2008, John A. Carollo.
John A. Carolloのオフィシャル ウェブサイト:
http://www.john-carollo.com
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ウィンドワードのワイマナロのクウラウ山脈を貿易風が登ると急激な放射冷却により、大量の雲が発生します。その時、いつも天気の良いエヴァワードのワイキキ側からマウカサイド(山側)を見ると、大きな虹を見つける事ができるでしょう。
クウラウ山脈に雲が発生し雨が降りますと、ワイマナロ側の山肌には、無数の滝が姿を現し、左方から日が登り始めると山肌は、ゴールドに輝きます。
左のバニヤンの大木は、ワイキキで最も古くからあるモアナサーフライダーホテルの中庭バニヤンコートの歴史的なバニヤンをここにコンピューター上で一時的に借りて来ました。根元には、命の水が湧き出る泉が有ります。
この作品の主人公は、ジョンの詩にあります『一組のカップル』ですが、私にとって、人間の生々しい姿をを描く事は難しい事でしたので、一対のユリシス蝶、"Papilio Ulysses", also known as the blue mountain butterfly に代弁してもらう事に致しました。